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schedule2021年6月16日ここ最近、有名観光地やターミナル駅周辺では観光客の利用を見込んでホテル建設のラッシュが続いてきましたが、この状況と逆行するかのように注目を集めているのが車の中で寝泊まりする「車中泊」です。
好きな場所を移動しながら気楽に、お得に宿泊できる手段としてはもちろんのこと、車中泊自体を新しいレジャーとして楽しむ方も増えています。
しかし、海外のようにキャンピングカーやトレーラーハウスで過ごす文化背景がない日本では車中泊に関する情報がまだまだ少ないため、車中泊の楽しみ方や、何を準備すれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、車中泊の魅力や楽しみ方、あると便利なグッズ、車中泊する際の注意点について解説します。
◇ドライブ先でお泊まり! 今人気の「車中泊」の魅力とは?
車中泊とは、その名の通り車の中で寝泊まりすることをいいます。
デザイナーによる個性的な客室やコンセプトに高級ブランドが携わっているようなホテルが多くなる一方、車中泊に注目が集まるのは不思議な現象のようにも思えますが、旅行の目的によって宿泊先を上手に使い分ける方が増えたと考えれば納得いく流れですし、車中泊には次のような魅力もあります。
費用の節約になる
たとえば、旅行の予算にあまり余裕がない場合には費用の節約になります。
車中泊OKの駐車場料金は2000円~3000円程度。場所によっては無料の駐車場もあるので、かなりの節約になりますね。
浮いた費用はお土産や観光施設の入場料などに使えるのですから、「寝るだけならどこも一緒!」と考える場合は車中泊の方が好都合でしょう。
キャンプの場合もテントを用意しなくて済む
キャンプには何かと面倒なことがありますが、テントの設営もその一つ。
しかし、車中泊であればシートを倒して寝袋やマットを敷くだけで即席の寝室が完成します。
また、テントにありがちな「心許なさ」に不安を感じる方は、頑丈な車の壁に囲まれていた方が安心して眠れることもあります。
非日常感を味わえる
車の中で夜を過ごすことで、通常では体験できない非日常感を味わえます。
キャンプ場であれば、鳥の鳴き声や緑がそよぐ音を近くで聞きながら、神秘的な夜を体験できるでしょう。
なお、車中泊は災害時の緊急避難手段としても非常に便利です。
安全な場所へ移動しながら体を休められるので、いざというときのために車中泊グッズをトランクに載せている方も多くいらっしゃいます。
◇車中泊の具体的な楽しみ方
費用を節約しながら非日常感も楽しめるうえ、車の中という比較的安全なスペースも確保できる車中泊。具体的には次のような楽しみ方ができます。
目的地を決めず、好きな場所を移動しながらRVパークで車中泊
具体的な目的地を決めずにドライブしながら、夜はRVパークで車中泊する、という楽しみ方があります。
RVパーク(レクリエーションビークルパーク)とは車中泊向けのスペースのこと。レジャー施設や温泉施設、農園などに併設されていることもあります。
スペース内にはトイレやシャワールームなどが備わっているので、入浴や洗面の場所にも困らず、大変便利な場所として人気があります。
例えば、「海が見たい」と思ったときに神奈川県の湘南エリアに出向き、夕食にご当地グルメを存分に堪能。その後は最寄りのRVパークで自然を近くに感じながら車中泊する-。このような楽しみ方はいかがでしょうか。
前乗りして遊ぶ前日から非日常感を楽しむ
遠方から大型レジャー施設へ遊びにいく場合は、前日に前乗りした方が時間も費用も有効に活用できることがあります。
たとえば、東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)、キッザニア東京などの人気施設に遊びにいく場合は前乗りして開園待ちする方が多いですが、その際に車中泊すれば前日から非日常感を楽しみながら過ごせます。
もちろん、当日はすぐに現地にアクセスできるので、本来の目的である施設でのレジャーも朝から楽しめますね。
なお、「駐車場の神様」でも東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)での車中泊の裏ワザ・賢い駐車場の使い方等を特集していますので、以下からご確認ください。
【ディズニー・車中泊】厳選11駐車場!近くて安い・トイレ・コンビニも便利なのはここ!
【USJ(ユニバ)・車中泊】厳選15駐車場!安くて近い・トイレ・コンビニも便利なのはここ!
あえて温泉旅館で車中泊
かつて、温泉旅館での過ごし方といえば、温泉に入った後に客室でお酒を飲みながら夕食を楽しむ、というものが多かったですが、今は選択肢の幅が広がりました。
旅館で入浴と夕食を済ませた後は、旅館併設の駐車場に停めた車内で開放的な気分を味わいながら楽しい夜を過ごすのもおすすめです。
車中泊可の駐車場と素泊まりプランがある旅館なら、宿泊費もかなり抑えられます。
お弁当を販売している旅館なら、車の中で夜空を眺めながら食事するのも素敵ですね。
車中泊で気軽にキャンプ
ある意味、一番わかりやすい楽しみ方です。というのも、車の利用が前提となっているオートキャンプ場では以前から車中泊が行われてきたからです。
車中泊なら、きれいな星空を眺められる冬キャンプも冷たい風を気にすることなく楽しめるでしょう。
◇あると便利な車中泊グッズとは?
現在の車は車体の大きさを問わず、一定時間は快適に過ごせるようになっています。シートを倒して平らにできるフルフラットシートや電子機器に充電できるUSBソケットなどの設備がその一例ですが、それだけではまだまだ不便に感じることが多いもの。次に挙げるものは、あると便利な車中泊グッズです。
マットまたは寝袋
横たわる体を受け止めるマットがあった方が睡眠の質が上がります。
カー用品専門店やホームセンターには車中泊用のマットが販売されているので、本格的に車中泊の旅を計画している方は用意しておいた方が良いでしょう。
使い慣れた寝袋がある場合はそれでも構いません。
電気毛布
電気毛布は冬の車中泊で大活躍します。マットや寝袋の下に敷いて使えばしっかり体が温まるでしょう。
ただし、電気が使える設備・状況が整っていることが前提です
扇風機
車のエンジンをかけていないときは当然ながらエアコンは使えません。
すると、夏は過酷な暑さに見舞われることになりますので、風を送ってくれる扇風機はあった方が良いでしょう。
ライトまたはランタン
夜間でも車内を明るくしてくれるライトやランタンは車中泊の必須アイテム。
電池式や充電式のLEDタイプなら火を使わないので安心です。
カーテンまたはサンシェード
車内は意外にも外からよく見えるため、プライベートが晒されがちに。
カーテンやサンシェードは日焼け防止以上に防犯対策で重要なアイテムです。
車用網戸
アイドリングストップ状態では冷房が使えないため、夏は窓を開けて涼を取ることになります。そうすると虫が入ってくる可能性がでてくるため、車用の網戸を取り付けておくことをおすすめします。
ポータブルトイレ
車中泊できるスペースや駐車場ではトイレが混んで、なかなか使えないことも。
また、駐車場からトイレが遠い場合も考えられるので、ポータブルトイレを用意しておくと万が一のときに役立ちます。
トイレを我慢するのが難しい小さいお子さんがいらっしゃる場合は特におすすめです。
ポータブル電源
「持ち運べる電力」であるポータブル電源があれば、車内で電気機器を自由に使用できます。
電気毛布やスマートフォン、パソコンなどを頻繁に使う方には特におすすめで、災害時の非常用電源としても活躍します。
◇車中泊を楽しむときの注意点
車さえあれば気軽に楽しめる車中泊も、ちょっとした判断ミスで予想もしなかったトラブルに巻き込まれることがあります。
安心・安全な車中泊にするためにも、次のような点に注意しましょう。
禁止されている場所では車中泊しない
当然ながら、車中泊はどこでもできるものではありません。
一見、「できそう」と思っても実は不可だったという例はたくさんありますので、必ず車中泊が可能か確認しましょう。
ドライバーに人気の道の駅も、一部は車中泊禁止となっています。
しかし、近年、駐車場での車中泊は、24時間営業の駐車場、コインパーキング、予約駐車場等でも可能なところも増えてきています。特に夜間最大料金が安い等もチェックポイントです。
安全な場所を選ぶ
水辺に近い場所や地盤の緩い傾斜地での車中泊はやめましょう。
突然の悪天候や災害で事故に巻き込まれることがあります。そもそも、このような場所は車中泊可能な場所になっていないので、車中泊が許可されていない場所で勝手に駐車することは絶対にしないでください。
また、車中泊可能な場所であっても、「人気がない」「異様に暗い」など、どこなく嫌な雰囲気を感じたときは、直感を信じて他の場所に移りましょう。
常に防犯意識を持つことは車中泊の基本です。
近くにコンビニのある場所を選ぶ
車中泊は長時間車内にいるため、お腹が空いたり、喉が渇くことも多く、飲み物や食べ物が欲しくなります。また、トイレに行きたくなることあるため、車中泊場所の近くに24時間営業のコンビニ等があることが重要で安心です。
近くに銭湯・日帰り温泉のある場所を選ぶ
車中泊では、夏の暑い時期には、汗ばんでシャワーを浴びたい、冬の寒い時期には、体が冷えるのでゆっくりお風呂に浸かりたいと感じることも多くなります。その場合には、車中泊場所の近くに銭湯・日帰り温泉があれば、体を清潔にして爽快な状態で睡眠ができ、車中泊を楽しめるので、是非トライしてみてください。
就寝時はエンジンを止める
エンジンをかけたまま寝ないようにしましょう。
長時間のアイドリングによって排気ガスが車内に入り、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。
夏や冬はエアコンを稼働させるためにずっとエンジンをかけたくなる気持ちもわかりますが、命にかかわる事故を防止するためにも、他の手段で車内温度・体温を調節しましょう。
初心者の方や体力のない方は、夏と冬の車中泊は控えた方が無難です。
エコノミークラス症候群に注意する
車内はスペースに限りがあるため、血行が悪くなりがちです。
エコノミークラス症候群で肺血栓症にならないよう、外に出て軽く運動するよう心がけましょう。
可能であれば、車内で手足を伸ばしたり、マッサージしたりするのもおすすめです。
◇車中泊を楽しむなら駐車場予約サイトを活用しよう!
車中泊する前提でドライブに出かけたはいいものの、なかなか車中泊可の駐車場が見つからない場合があります。
また、目星をつけた駐車場がすでに満車で途方に暮れてしまうことも、行楽シーズンならありえるでしょう。
「結局、どこにも車中泊できず帰宅することになってしまった」。と、せっかくの休日でこのようなことが起きないよう、車中泊するなら駐車場予約サイトで車中泊できる駐車場情報を確認し、予約しておくことをおすすめします。