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schedule2022年2月16日2022年発売の注目の『国産新型 EV』はどれ!?
ガソリンや軽油、またはガソリン+電気のハイブリッドで走るこれまでの自動車とは違い、電気のみで走り排ガスをまったく出さない車のことを電気自動車(BEV)と言います。
2009年に軽自動車である三菱・i をベースにリチウムイオン二次電池を搭載した「三菱 i-MiEV」が世界初の量産BEVとして世に送り出されました。
その翌年2010年には専用設計として世界初の量産EV「日産 リーフ」が登場。日本から始まった量産EVの生産はその後、世界各国の自動車メーカーからも続々と様々な電気自動車が発表されています。
アメリカのテスラやドイツのアウディ、ポルシェ、BMWなどのBEVを国内で目にすることはもう珍しくありません。
こちらの記事では、2022年に発売される注目の『国産新型EV』3台を厳選紹介します。
★トヨタ bZ4X
2021年にトヨタはEV専用に開発した新プラットフォームを採用する最初のモデル『bZ4X』を2022年中に発売すると発表しました。
トヨタはこれまで、国内外の他社に比べると電気自動車に消極的と言われてきましたが、実は違います。事実、2018年には中国市場向けに「C-HR」とその姉妹車である「イゾア」の純電動モデルをリリースしていますし、それ以前からも主力であるハイブリッド車の開発と同時並行で、電気自動車に関するさまざまな開発を行ってきました。
トヨタが長年培ってきた電動化に関する技術とノウハウの集合体が、この度発表された純電動SUVの『bZ4X』なのです。
bZ4Xの「bZ」は「ゼロの向こう側」を意味する「beyond Zero」から名付けられています。トヨタはbZ4X以外にも、今後数モデルをbZシリーズからリリースする予定であり、その第一弾がbZ4Xとなっています。
また、この車はスバルとの共同開発で誕生し、スバルからは姉妹車として「ソルテラ」が同じく2022年に発売予定です。
ボディサイズは全長4690 mm x 全幅1860 mm x 全高1650 mmとなっており、一言で言うと、同じくトヨタが販売するSUV「RAV4」に近いサイズ感となっています。
バッテリーの容量は、どちらも71.4 kWhで一回のフル充電で走れる距離は、前輪駆動モデルが500キロ前後、四輪駆動モデルが460キロ前後とされています。
バッテリーライフも特徴的です。搭載するバッテリーは10年後(もしくは24万キロ走行後の短い方)でも90%の電池容量を維持する設計で、これは世界トップレベルの電池容量維持率として注目を集めています。
電気自動車特有の性能のみならず、最新の予防安全システム「Toyota Safety Sense」や、衝突安全性能で重要な乗員と電池パック両方の保護など、隅から隅まで考えて設計されています。
★日産 アリア
日産が2022年に発売予定の電気自動車が『アリア』です。元々は2019年に開催された東京モーターショーにコンセプトモデルとして出展され、2020年に市販モデルが公開されました。こちらも今のトレンドを汲む形でSUVのスタイリングとなっており、純電動SUV市場はますます活性化することとなるでしょう。
グレードはB6、B6 limited、B9 limitedの3つで構成されており、B6は前輪駆動、B6 limitedは四輪駆動(新開発e-4ORCEシステム)、そしてB9 limitedは前輪駆動と四輪駆動の2種類が選択可能となっています。
その中でも特徴的なのが、新たに開発された四輪駆動システム「e-4ORCE」です。前輪と後輪それぞれにモーターを配置し、そこからのトルクと四輪全てのブレーキを細かく制御。
レスポンスの素早さ、そして運転の楽しさを両立させた、EVにおける新たなドライビングエクスペリエンスをもたらすとしています。
電気自動車としては肝心なバッテリー性能ですが、『アリア』では65 kWhと90 kWhの2種類のバッテリー容量を用意。それぞれの航続距離は前輪駆動モデルで450キロと610キロ、四輪駆動モデルで430キロと580キロとしています。
★スバル ソルテラ
スバルが先述のトヨタ bZ4Xの姉妹車として2022年にリリースするモデルがスバル 『ソルテラ』です。トヨタと共同開発した専用プラットフォーム「e-SGP(トヨタではe-TNGA)」を採用した設計ですが、デザインやハンドリング、設計思想など、細かい部分では両者の間に違いが見えます。
まず、ソルテラではスバルでお馴染みな六角形形状のグリルを模したガーニッシュをフロントにあしらっています。全体的にソルテラの方がよりオフロード性能を重視しており、デザインのみならず、スバル独自の四輪駆動システム「X-MODE」も搭載しています。サスペンションにはスバル独自のチューニングを施してあり、bZ4Xよりも安定性を第一に念頭に置いたハンドリングとなっているのが特徴的です。
スバル『ソルテラ』は2021年11月11日にオンラインで世界発表されましたが、その1週間後にはアメリカ・ロサンゼルスで開催されたLAオートショーでプロトタイプの実車が公開されました。
スバルブランドは近年、アメリカでの人気が急上昇していることもあって、同じ会場にはトヨタbZ4Xも展示されていましたが、人々の注目は圧倒的に『ソルテラ』が上でした。非常に凝った作りのスバルブースで行われたプレスカンファレンスには大勢の報道関係者が詰めかけており、各所からソルテラを絶賛する声が聞こえてきました。
なお、日本向けを含む『ソルテラ』には、トヨタの予防安全システム「Toyota Safety Sense」が備わっています。アメリカ版のソルテラであるスバル「アイサイト」のどのグレードにも当該システムは装備されていません(アメリカ市場向けのみ、「アイサイト」という呼び名になっています)。