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schedule2021年10月26日どれだけ高機能な車であっても、人工物である限り必ず劣化します。
つまり、車は頑丈なつくりと精密な設計を持ち合わせていても、消耗品である限り使用頻度にかかわらず性能は落ち、所々傷みが出るものです。
安全運転を心がけ、できるだけ傷がつかないよう丁寧に運転していても、劣化は避けられませんし、オーナーには非のない事故や災害でダメージを受けてしまうこともあるでしょう。
そのため、中古車買取業者は中古品を扱う以上、この点については十分理解しています。
ある程度の経年劣化は当然、車体の色褪せ、かすり傷などは想定内。こうした中古車の特徴を知ったうえで、それでも「価値あり」と判断した車を買い取っているのです。
しかし査定の際、中古車に慣れている彼らでも「これは難しい」との判定を下すことがあります。
それは買い取った後の先で待っている次のオーナーが安心して乗れるよう、安全かつ清潔な車を中古車市場に送り出す責任があります。
例え買い取ったとしても非常に低い査定額になるか、状態によっては廃車をオススメすることも・・
では、中古車を知り尽くす中古車買取業者が、このような低評価をつける、買い取りが難しい車とは一体どのような車なのでしょうか?
目次
◇査定額が異様に低い、値段がつかない…買い取りが一気に難しくなる車とは?
車は金銭的価値のある財産の一つ。手に入れる際はそれなりの金額を支払って購入したのですから、手放すときもできる限り高く売りたいものです。
しかし、中古車市場ではどうしても低評価をつけられてしまう車があります。
低評価を付けられる車には、「大きなダメージがある」「人によって好みが分かれるデザイン」「性能面で見劣りする」といった特徴が見られるので、早速具体的な4つの例をみていきましょう。
・例1:水没車
水に浸かってしまった「水没車」は、電気系統に大きなダメージを受けていたり、湿気やカビで車内が不衛生になっていたりする可能性が高いため、査定に出しても非常に低く評価されるか、場合によっては「値段がつかない」と買い取りを断られてしまうこともあります。
この場合の「水に浸かる」とは、床(フロア)まで水が到達していることを意味しますが、このような低い水位で浸かっても評価が下がってしまう事実に驚かれる方も多いのではないでしょうか。
雨量の多い地域や水が溜まりやすい場所に駐車している方は、水没予防対策を講じておくことをオススメします。
・例2:不動車
事故による破損や故障、メンテナンス不足で動かなくなった車のことを「不動車」といいますが、この不動車も業者にとって買い取りにくい車の一つ。
動かすためには修理が必要になり、買取業者側からしてみれば結局「損な買い物」となるからです。
このため、不動車は多くの場合、低い査定額で買い取った後に解体して部品を販売することになりますが、部品にも商品価値がないと判断された場合は廃車を勧められる事もあります。
・例3:10年~15年落ちの車
新規登録から「10年~15年落ちの車」はしっかりメンテナンスされていなければ低い査定額になってしまうことがあります。
車の寿命は約10年といわれつつも、実際は10年どころか20年以上何の問題もなく乗れている車が多いのも事実です。
それでも、中古車市場で10年落ち以降の車の評価が低いのは、新規登録から10年〜15年を超えると自動車税が高くなったり、車の部品在庫がなくなったりする可能性があるからです。
維持費が高いうえ、修理する場合は部品がない―。このような車を欲しがるドライバーはごく少数であり、もっと言えば、中古車市場では需要がほとんどないのです。
したがって、業者が買い取ったとしても売れずに損をするばかり、となるわけです。これでは査定額が低くなるのも頷けますね。
ただし、非常に希少性の高い車や、一部の車ファンから熱烈な支持を受けている車などはこの限りではありません。
・例4:改造車
「改造車」は、そのオーナーにとっては好みかもしれませんが、第三者からみても魅力的だとは限りません。
「あのカスタムさえなければ本当に欲しい車種だったのに…」と業者にとって買い取りの妨げになることはよくあることです。
これから自分好みにカスタムする場合、手放すときに苦労する可能性を覚悟しておく必要があります。
◇状況によっては問題なく買い取ってもらえる車とは?
一方、一般的には売るのが難しそうに思える車でも、買取業者からすればさほど問題にならない場合もあります。
・修復歴のある車『事故車』
わかりやすい例は修復歴のある車です。
車の「骨格」にあたるルーフパネルやフレーム、フロアなどを修復または交換したことがある車は査定額に影響を与えることは確かです。
しかし、ダメージを受けた部分がきれいに修復されており、走行自体に問題がなければ難なく買い取ってくれることが多いでしょう。
なお、修復歴とは先ほど説明した通り、車体の基礎となる骨格部分の修復のことを指し、ボディのかすり傷部分の塗装、ひびが入ったフロントガラスの交換などは修復歴に該当しません。
・車の名義変更に必要な書類に不備がある車
車を買取業者に売るとオーナーはその車の所有者ではなくなるため、車の名義変更が必要です。
このとき、売主側が買取業者に提出する車検証や自動車税納税証明書、自賠責保険証明書などを紛失または破棄してしまった場合でも、」これらは再発行可能であるため、問題なく買い取ってくれることが多いです。
もちろん、オーナーの義務である車検や自動車税の支払い自体を怠っている場合は話が別ですが、書類の不備だけであれば取引が多少遅れる程度で済むでしょう。
・鍵がない車
何らかの理由でマスターキー、スペアキーのどちらもない車の場合であっても買い取り可能と判断する業者は少なくありません。
ただし、その場合は売主側が車のディーラーに連絡し、マスターキーを再発行してもらうのが前提になるでしょう。
鍵を紛失した以上、車は動かせず、そのような状態では円滑に取引できないからです。
マスターキーの再発行には当然料金がかかりますが、愛車を気持ちよく送り出したいのであれば早急に再発行してもらいましょう。
◇数社に査定してもらったもののすべてお断り。売れない車はどうすればいい?
買取業者の規模や得意な車種、査定を担当するスタッフの視点によって判断の仕方も異なるため、業者が買い取ってくれるかどうかは実際に査定に出してみないとわかりません。
結果を聞いて納得できない場合は複数の業者に査定をお願いするのも良いでしょう。
その際、一般の買取業者だけではなく、訳ありの車を中心に買い取る専門業者に査定をお願いするのも得策です。
・事故車買取専門業者
「事故車買取専門業者」は、事故での大きな修復歴や水没歴がある車の査定・買い取りを得意とする業者です。
一般の業者では買い取りが難しい車でもここなら可能なこともあるので、諦めずに査定に出してみてはいかがでしょうか。
意外にも想定以上の額を提示してくれるかもしれませんよ!
・廃車買取業者
複数の買取業者から買取を断られた場合は、そのまま廃車にした方が賢明なこともあります。また、はっきり「廃車にした方がいい」とアドバイスされることもあるでしょう。
このような場合は「廃車買取業者」に査定・買い取りを依頼してみてはいかがでしょうか。
「ほとんど価値なし」と判断されてしまった車でも、こうした業者なら買い取ってくれる可能性があります。
あくまで廃車としての買い取りなので額に期待はできませんが、廃車手続きを代行してくれる業者が多く、お金と手間をかけずに廃車にしたい場合にはとても助けになります。
◇高額買取を目指すなら普段から「水」には特に気をつけよう!
前述の通り、買い取りが難しくなる原因はいくつかありますが、その中でも特に注意していただきたいのは『水没』です。
周知の通り、パソコンやスマートフォンなどの電子機器は水没すると回復が非常に難しくなりますが、これは車についても同じです。
愛車の高額買取を目指すなら、普段から水没には用心しましょう。
具体的には、以下のような対策が有効です。
・「大雨の日の運転はなるべく避ける」
・「大きな水溜りのある場所へは行かない」
・「大量の水が流れやすい地下駐車場を契約する際は防水対策の有無をチェックする」
・「雨の日は車カバーで防水する」