夏は車のバッテリーが上がりやすい? 注意点と対処方法

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schedule2021年8月10日
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夏はレジャーや旅行などで全国の行楽地が賑わい、車でおでかけすることも多くなるシーズンですが、運転する前に注意しておきたいのが「バッテリー上がり」です。

車のバッテリーは気温が低い冬によく上がりやすいといわれている一方、夏場も暑さが原因でトラブルが起きやすい時期なので、休日をストレスなく楽しく過ごすためにも事前に対策しておくことが大切です。

そこで今回は、夏はバッテリーが上がりやすい原因や注意点、対処方法などについてご紹介します。

◇車にとって重要な「バッテリー」の役割とは?

車を動かすために欠かせないのが「バッテリー」です。多くの車がボンネットの中に搭載しており、バッテリー液と鉛の化学反応によって電力を供給します。モーターを動かしてエンジンを始動させる重要な役割を担うほか、エアコンやカーナビ、ブレーキランプやヘッドライト、ワイパーやカーオーディオといった電装品の動力源となっています。

「バッテリーが上がる」とは、電力を消費しすぎてこれから使用する電気の量がバッテリーに蓄えられている量を上回る現象を指しており、これは携帯電話やノートパソコンなどの電子機器の充電が切れてしまう状態と似ています。

通常、エンジンは自ら始動することができないため、バッテリーがなければ車を動かすこともできない非常に重要な装置となっており、一度バッテリーが上がってしまうと燃料が十分にあっても途端に走らなくなってしまうのです。

また、携帯電話やノートパソコンの場合はコンセントに挿して充電を行いますが、車の場合は走行中にエンジンを回転させることによって発電機で電気を作り出し、足りなくなるとバッテリーから補填、反対に電気が余るとバッテリーに充電されるという仕組みになっています。

そのため、車に長期間乗っていない・短い距離であまり使っていなかった場合はエンジンから発電される電力も少なくなり、蓄えられたバッテリーの力が弱くなって上がってしまうことがあります。

さらに、ライトの消し忘れや半ドア、エンジン停止状態でのエアコン・カーオディオの使用もバッテリーが上がる原因となるほか、エンジンをかけていても渋滞や停車中などで待機時間が長くなると走行時に比べて発電力が低くなるため注意が必要です。

 

◇冬とは異なる? 夏はバッテリーが上がり易い原因

冬は気温が低くなって、バッテリー液の温度も下がることが車のバッテリーが上がりやすい主な原因に挙げられますが、夏は暑さによって車内でエアコンを使用する頻度が高くなり、バッテリーに大きな負担がかかるのがトラブルの多い理由となっています。

また、夏はお盆や長期休暇などで全国の行楽地へレジャー・旅行に訪れる機会が多くなることから車で外出する方も増え、高速道路などで大規模な渋滞が起こりやすくなります。

その結果、渋滞中に車内での待機時間が長くなるとエンジンから発電される電力が走行中に比べて少なくなり、さらにエアコンをつけていることで消費電力がバッテリーに蓄えられた電力を上回ってしまう恐れがあるため、バッテリーが上がるトラブルへと発展しやすくなってしまいます。

そして、渋滞でバッテリーが上がりやすくなる原因にはブレーキランプも影響しています。実はブレーキランプは消費する電力が大きく、渋滞で待機中はずっとブレーキを踏むことになるのでバッテリーにもさらに負担がかかっています。

 

◇夏のバッテリー上がりを予防するには?

夏のドライブで起こりやすいバッテリー上がりを予防するには、最も消費電力が大きいエアコンの使用を控えめにすることが大切です。

車に乗ってすぐのタイミングでは車内も暑いのでまずはエアコンで冷やしたあとは、ある程度快適になったところで一旦消して温度が上がり始めたらつける、あるいは設定温度を上げたり風量を弱めたりと意識しておくだけでも予防になります。

また、エアコンを使っているときはカーオーディオの使用は控える、音量を抑えるといった対策や、サンシェードや窓ガラスに貼る断熱フィルムを取り入れてみるのも効果的です。

そして、ライトの消し忘れによるバッテリーの負担にも改めて注意しておきましょう。

特に昼間トンネルでヘッドライトをつけたあと自宅に帰ってきてそのまま消し忘れていたケースや、ルームライトがつけたままになっていたケースのほかに、車中泊などでの駐停車中のライトの消し忘れはもちろん、カーオーディオやエアコンが長時間つけたままになっているとバッテリーが上がる原因になることがあります。

◇車のバッテリーが上がってしまった時の対処方法

バッテリーが上がると、エンジンをかけられなくなるだけでなく、ライトやエアコン、カーオーディオなども使用できなくなってしまいます。

バッテリーが上がるトラブルは、いざその時になってみると経験がない方ほど慌ててしまうのは仕方のないことですが、事前に対処方法を確認しておくと安心です。

ブースターケース・ジャンプスターターを使う

車のバッテリーが上がってしまった時に用いられるのが「ブースターケース」「ジャンプスターター」です。

どちらも他の電力を利用して車のエンジンを始動させるためのものであり、カー用品店やホームセンターなどで購入可能ですので万が一に備えておきましょう。

「ブースターケース」は赤と黒のケーブルを使って、バッテリーが上がってしまった故障車と救援車を繋いで電力を供給します。
こうしてエンジンが動かせる状態にすることを「ジャンプスタート」といい、以下の手順でケーブルを繋いでエンジンを始動させます。

1.故障車と救援車を近づけて、エンジンを切ったあとボンネットを開けて双方のバッテリーを確認。

2.故障車のバッテリープラス端子に赤ケーブルを繋ぐ。

3.救援車のバッテリープラス端子に赤ケーブルを繋ぐ。

4.救援車のバッテリーマイナス端子に黒ケーブルを繋ぐ。

5.故障車のバッテリーマイナス端子に黒ケーブルを繋ぐ。

6.救援車のエンジンをかけて数分待機し、その後バッテリーが上がっていた故障車のエンジンをかけて正常に起動した場合は成功。

7.ケーブルを繋げたときとは逆の手順で取り外す。

一方、ジャンプスターターは携帯電話でいうところのモバイルバッテリーのようなものであり、はじめにジャンプスターターの赤いケーブルをバッテリーが上がった故障車のプラス端子、次に黒のケーブルをマイナス端子の順で繋ぎます。

その後、ジャンプスターターの電源を入れてから数分間おき、車のエンジンが正常にかかれば成功。今度は逆の手順で取り外して終了です。

なお、これらのアイテムを使ってエンジンを復旧させたあとでもバッテリーはまだ残り少ない状態ですので、30分ほど車を走行させて充電してください。

ロードサービス・カーバッテリー業者に依頼する

車のバッテリーが上がってしまった際、近くにカー用品店やホームセンターがあれば自分でバッテリーを交換・復旧することも可能ですが、このようなトラブルに不慣れな方はプロのロードサービスの手を借りて復旧を依頼するのが得策です。

ご自身が加入している自動車保険にロードサービスが付帯されている場合は無料で行なってもらえる可能性がありますので確認しておきましょう。
様々なロードサービスを行なっているJAF(日本自動車連盟)は非会員でも利用可能(有料)です。

また、ディーラーや車の修理工場などの業者に依頼するという方法もありますので、故障時の連絡先をあらかじめ控えておくといざという時に安心です。

JAFの会員になりたい方はこちら!会員ならバッテリー上がりも無料です!

 

◇まとめ

夏はバッテリーが上がりやすい原因や注意点、対処方法などについてご紹介しました。
帰省やレジャー・旅行で夏は車で出掛ける機会が増える方が多く、高速道路などでは大規模な渋滞に巻き込まれやすいシーズンではありますが、今回ご紹介したポイントを事前に頭に入れておけばバッテリーが上がるリスクも少なく、快適な旅を楽しめるでしょう。

万が一、車のバッテリーが上がってしまっても慌てずに対処し、不慣れで心配な方はロードサービスなどプロの手を借りるとスムーズですよ。