電気自動車(EV)はどうやって充電するの?

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schedule2021年12月16日
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◇ 電気自動車(EV)はどこで充電できる?2030年までに急速充電器3万基設置?


横浜市内の公道に設置された急速充電器。評判も上々だ。

資源エネルギー庁の発表によると、2021年12月6日(月)時点のレギュラーガソリン店頭現金小売価格は全国平均で1リットル168円。オミクロン株流行の影響でわずかに下落傾向にあるとのことですが、ガソリン高騰はここ数か月社会問題となるほどです。

そこで、昨今のガソリン値上げの波、トヨタのEV戦略の発表等を受けて「次にクルマを買うなら電気自動車かな?」と考えている人も少なくないでしょう。

と、EV購入に関心を示す人が増えつつある一方で、気になるのはやはり電気自動車の『充電』です。買ったはいいけど、どうやって充電するの?コンビニの充電器で毎日充電して大丈夫?家に充電器をつける場合はいくらかかる?などなど。「充電」に関する疑問や不安が沸き上がって来る人が多いのが現状です。

電気自動車(EV)充電スタンド情報サイト『 GoGoEV』によると、2021年12月13日現在、全国の充電スタンド登録拠点数は、以下となっています。

⭐️ 全国の充電スタンド登録拠点数(2021年12/13現在)!

・CHAdeMO(急速)7,797基
・100V/200V(普通)13,726基
・TESLA(テスラ用)216基

政府は、2030年までに『急速充電器』を全国で3万基に増やす目標を掲げています。3万か所といえば現在のガソリンスタンドとほぼ同レベルとなり、今よりぐっと利用しやすくなりそうです。なお急速充電では普通充電よりも強い電流と電圧を流すため、普通充電」が7-8時間かかるのに対して、「急速充電」30-40分程度で約8割程度までの充電が可能となります。(充電器の種類や車種、航続距離によっても変わります)

ショッピングモールや自動車ディーラー、空港などの公共駐車場や高速道路のSAPAには依然から充電器が多く設置されていましたが、最近ではより気軽に充電が行えるよう、コンビニやスーパーマーケットなど日常的な場所に急速充電器が設置される例も増えてきました。買い物をしている間に充電ができればとても便利です。

街中の充電スタンドでは、『急速充電器』が一般的で、1回の利用料は450円~600円とされています。EVを販売するディーラーでは新車購入時などに利用できる充電サービスプランも用意されています。

そして、横浜市青葉区には2021年6月に全国で初めて、「公道」に充電器が設置されました。CHAdeMO 規格 急速充電器 1 基( 2台同時充電可能)が設置されており、1台利用時最大出力 90Kw、2台利用時最大出力 56kWという仕様です。

まだ社会実験という位置づけではありますが、公道での設置となれば利用時間に制限がある商業施設や自動車ディーラーなどと違って、誰もが気軽に24時間いつでも遠慮なく充電ができるというメリットがあります。

横浜市が10月に発表した利用者へのアンケートによると、予想より多くの人が「公道充電器」を利用しており利用した人の95%は満足しているという結果でした。今後は、このような「公道充電器」の設置が進んでいきそうです。

「急速充電器」は、今後どんどん全国に増えて行くことが予想されますが、現在はまだまだ足りていないのが現実です。
最近はEVが増えてきて、高速道路のSAPAや自動車ディーラーの充電器など公共の充電器が混雑するようになっており、ゴールデンウィークや年末年始など、高速道路のSAPAにある急速充電器に数台のEVが列を作って待機している光景を見かけることもあります。急速充電だと1台あたり30分として3台待っていれば充電完了までに2時間はかかる計算になり、高速道路を使う意味も薄れてしまいます。

また、充電中のみ駐車が許されているEV用スペースに充電が終わったあともクルマを何時間も駐車しておくマナーが悪い利用者も問題となっています。

 

◇ 自宅に充電器を設置するにはいくらかかる?


商業施設の駐車場には多数の充電器が設置されているが、急速充電器の数はまだまだ少ない。

筆者の友人数名はこの1-2年で新車、中古車のEVに愛車を換えました。最初は近所のディーラーや商業施設で充電をしていた人も、今は自宅の駐車場に充電器を設置しています。

確かに家庭に充電器があれば便利です。日産自動車ではリーフを新車購入するオーナーに対して10万円までの設置費用を補助していました(現在も販売店独自で充電設備に関する補助を行っているところもあります)。

電気自動車の充電には「単相AC200V」の電力を必要としますので200Vが引いてある家庭(最近はほとんど引いてあります)であれば、充電コンセント』の設置費用は平均して7-8万円となるようです。

ちなみに、急速充電器は一基設置するのに数百万円が必要で電気の契約も一般家庭ではできない特殊な契約となるため家庭用としては現実的ではありません。

『普通充電器』は「スタンド」「壁掛け」「コンセントのみ」といったタイプに大別されますが、いずれも20万円以下で設置が可能で通勤でクルマを使うような場合は、家庭用充電器を設置するのが良いでしょう。

普通充電器は、このほか特殊な機能を持った「V2H充放電機能付き充電器」(EVから家に充電できる)、「蓄電器内蔵型充電器」も市販されています。

いずれにしても家庭用充電スタンドの設置工事は配線ルートを決めたり配線工事を行ったりする必要があるため、DIYでの施工はできず、電気工事士の有資格者に工事をお願いする必要があります。

家の駐車場に充電器が設置されれば、あとは各車両に標準装備されている普通充電用のケーブルを充電コンセントに接続すれば充電可能。スマホを充電するのと同じ手軽で安全、操作も簡単です。

一般社団法人次世代自動車振興センターによると、電気代はガソリン代よりもかなり安いため、一般的な電気契約で、年間約4万円安くなるという試算を出しています。